夢を見てもいいと言われたら、夢を見よう。

恋をしてもいいと言われたら、恋をしようよ。





























を見ることをすること






























今日は仕事が休みだった。

いつも働いてる分、今日は休むつもりだったが、ふと学校の出席日数に気づいて、

久しぶりには行ってみようと、俺は大学の前に居た。



相変わらず俺のクラスは五月蝿い。

お前等は何しにここに来たんだ。って言ってやりたいね。

勉強しに来たんだったら筆記用具と教科書だけを持ってくればいい。

そんなことを思いながら、俺は静かに教室に向った。

廊下では俺を見てキャーキャー言いながら騒ぐ女子が居たりした。

うざい。

俺は人目見てそう判断した。




そんな気持ちで俺は教室のドアを跨いだ。すると、

下級生と思える奴が俺に紙を突き出して、「サインをください」と言って来た。

俺は、ごめんと一言言って教室に入った。

その後ろで、「なんだ、櫻井君ってあーゆー人だったんだね」「ショックだなぁ〜」とか言ってた。

勝手に自分の理想像を作って、勝手に否定して、女ってほんっとに勝手だよな。


久しぶりに来たってのに、誰もおはようの挨拶すらしてくんねーのかよ。











溜息をついた。












その後、俺は1時間を終えた。

廊下は最速で広まった噂により、俺を見に来る見物客で溢れかえっていた。

携帯を構えてる奴。使い捨てカメラを持っている奴とか、とにかくそういう奴等が溢れかえっていた。

そんな俺の斜め前の席でも、女がチラチラとコチラを見ていた。

コソコソと話をしているようだ。

こっちを見てるということは、きっと話題のネタは俺だろう。

はぁ。学校ってこういうトコか。フゥと二度目の溜息をついたときだった。








「誰?さくらいしょうって。」








斜め前の女子の一人が普通に言った。

その友達が、すっげー顔で驚いていた。

俺は俺で内心すっげー驚いた。自惚れては居ないが、この学校の全校生徒が名前ぐらいは知っているという自信はあった。






…あんた知らないの?嵐は知ってるでしょ?」

「は?荒らし?なんかBBSとかで一行カキコする迷惑な奴?」

「それは荒・ら・し!私が言ってるのは嵐!発音が違うでしょ?」

「そーかな?私芸能界にうといしv」

「うとすぎるっちゅーねん!知ってる芸能人って?」

「…さんまさんとかぁv」

「……………」










「駄目だ」と女子の友人は額に手を当てていた。

俺はオモシロ半分にそいつ等の会話を聞いていた。

別に意味もなく。ただの暇つぶしに。

そして会話を聞いている中で分かったこと。



それは、その少女の名前がということと、芸能界にうといこと。

それと俺を一般人だと思い込んでいる。ということだった。





そして、俺が見て思ったこと。





は、天然(きっと相葉ちゃんと同じ部類に入る)そして可愛い。





恥ずかしいけど、正直少しときめいた。

この歳になって初めてのときめきではないが、ときめいたのはたしかだった。


…こんなことメンバーに言ったら馬鹿にされるんだろうなー…とか思って、そのときめきはすぐに収まった。

きっと相葉ちゃんとか、ニノとかこの場に居たら「可愛い〜」と連呼して抱きつくだろうと心の片隅で考えていた。





そして、一日の大半が過ぎた。






周りを見渡すと、女子は集団で固まり、男子はすごい勢いで教室から走っていった。

学校での唯一の楽しみと言える、昼食の時間になったのだ。




俺も少し小腹が空き始めた頃だった。

カバンの中をあさり、近くのコンビニで買った弁当を取り出した。

蓋を開けようとしたときだった。


教室の周りで黄色い声が飛んでいるのに気づいた。




今はまだ授業が終って間もなかったからなのか2〜3人だけだったが

全学年の授業が終ったらどうなるか、俺は恐ろしくなった。

まともに飯も食えないんじゃないか…

クラスの女子も、俺と話がしたいようなのか、チラチラとこちらを見る。




やはりココで食べるのはダメだ。












とにかく、この場から離れることにした。

行き場所はその後でもいい。あと2〜3分で全学年の授業が終るはず。

フゥと一息吐き、俺は教室を飛び出した。









上へと上る階段。

2,3歩登ったところで足をとめた。

俺が今行こうとしているのは屋上…屋上で弁当っていうのは定番だよな…

このまま屋上で飯を食べるとしたら見つかるのも時間の問題。

やはり目立たないところにしよう。

俺の頭は瞬時にその結論に達した。






さすが俺の頭脳回路(笑)










ということは、目立たないトイレで…

いやダメだ、俺のプライドが許さない。

裏庭か?たしかあそこには小さな庭園があったはずだ。あそこにはカモフラージュになる花がたくさんあるし。

日頃はあまり人は立ち入らない。

あそこしかない。










俺はくるりと反対を向き、また歩き出した。















数時間後。俺は無事に、女子誰一人としてつかまることなく庭園へと向うことが出来た。

小さいガッツポーズを隠しつつ、ポーカーフェイスで門をくぐった。

そこには、俺の予想通り、人っ子一人いなかった。





俺は庭園の隅っこの方にあるベンチに腰をかけ、手にもっていた弁当の蓋を開けた。

開けた蓋を隣に置き、俺は箸を割った。

案の定、箸は綺麗に割れた。




その箸を使って、弁当のおかずに手をつけた。




それから数分。俺は誰も居ないこの庭園を食事とともに堪能していた。

それにしても、この花。誰が世話してんだろ…

誰も来なさそうだよな…





この学校には、一様美化委員というものがあるが、誰一人として、この庭園に手を出す奴はいない。

花は面倒だとか、枯れたら始末は誰がする…とかで誰も手をつけていない。



はずなのに。


なんでこの花たちはこんなにいきいきしてるんだろう…














そんなことを考えている時。

女の子が一人入ってきた。

俺は一瞬びくつき、そしておそるおそるその少女の顔を見た。





そう、そいつは同じクラスのだ。








「あ、櫻井君こんにちわv」





俺を見るなりはニコリと挨拶をした。

その笑顔に見惚れていながらも、俺はペコリと頭を下げた。





「櫻井君はお弁当?私、今日は学食だったの。寝坊しちゃってv」




俺相手に普通に話す

そう、は俺のことを『クラスメートの一人』として考えてんだった。

俺は少しホッとしたような気がした。







はなんでここに居るの?」

「私美化委員だからv」

「他の奴等は?」

「たぶんまだお昼じゃないかな?」

「いつも一人で?」

「え?まぁだいたいね。時々友達のちゃんが一緒に来てくれたりとか」






そう言って蛇口に手をのばし、彼女は楽しそうに水まきを始めた。

その光景を、それとなく見ながら箸をすすめた。

そして、が時々話し掛けることに、軽く相槌を打ったりしていた。





そうして時間は過ぎていった。






「櫻井君今日はありがとうね」

「え?俺別になにも」

「私花大好きだからいっつもお世話に来るんだけど、やっぱり一人って寂しいんだよね。
 でも、今日は櫻井君が居てくれたからとっても楽しかったのv」





俺だって…と言おうとしたが、なんだか気恥ずかしくて少しためらった。

そして出た言葉が…






「明日も…来るから」






は少しビックリした感じで、可愛らしい瞳で俺を見つめた。

でも、一番ビックリしているのはきっと俺だ。

そんな言葉、考えもしなかったのに…つい…ポロッと…




少し恥ずかしくなりながらも、の顔を見た。

は、とても明るく、可愛く笑っていた。

そんなの顔に、俺は少しドキッとした。





「ありがとうv櫻井君って見かけによらずいい人だねv」

「見かけによらずって…ι」

「あ!ごめんなさい!つい口からポロッっとv」






そう言って慌てる彼女を見て、俺は心から和んだ。

そして実感した。

俺はが好きなんだなって。




きっとこれは一目惚れなんだなって。









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翔君連載!!><
切なげシリアスストーリィですYo〜vv
てゆーか、ぶっちゃけ庭園とか、翔君の学校にあるとは思えません。
すべて私の想像なので…そこらへんツッコまないでぇ(泪)
二人の色々なこと。
友達関係。ズレ。そして大きな壁。
その他イロイロ(笑)二人が一生懸命乗り越えていく。
そんな日常生活を小説にしましたv









































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































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