雨が降って、太陽が出て、そして雲って雨が降る。

俺が雨ならキミは太陽だ。































が好きなら愛せやぅ!






























ぼ〜…






「お〜お〜のく〜ん」

「どうしたんすか?」

「しょぉく〜ん。大野くんがボーっとしてる〜」

「いつものことじゃん」


















それは昨日の夜のお仕事。

俺はいつもどおりに家を出て、いつもどおりに仕事場に来たの。

そしたらね。俺より前に女の子が一人、スタジオに来てて、


「初めまして」って言ったら「初めまして」って言ってくれたの。






そのときから俺…























「ぼーっってしてる!」(松潤)

「にの!お水持ってきて!ぶっかけるよ!」(相葉)

「いいね♪にの〜!一緒に水汲みに行こう〜!」(松潤)

「いいんすか?」(二宮)

「やめろって、いちよう(笑)リーダーなんだし」(櫻井)



























「お前等うっさいよー!」

























皆ビックリした感じだった。














「わぁ!大野くんが起きた!」(相葉)

「大ちゃんが立った!」(松潤)

「松潤アニメ観すぎ」(にの)

「最近アニ●ックスつなげたんだって」(櫻井)

「違うよ!俺が観たのはファミ●ー劇場!!アニ●ックスじゃないもん!」(松潤)








他愛ないことで戯れる嵐たち。

いつもは微笑ましいけど、今回は…

うっとーしーだけ!












「そんなんどうだっていいでしょぅ!俺考え事してんだから黙っててよ」(大野)





俺はテケテケと端っこの方に寄って「考え事」をした。

愛しのあの子に対するこの気持ち。

















ガバチョッ




















「お〜ちゃ〜ん構って〜寂しい〜」

「俺も構って〜相葉ちゃんと同様寂しいで〜す」



相葉ちゃんと松潤が俺の背中にもたれかかった。

「なんだよぅ!」と振り払おうとした時だった。



後ろで翔君とにのが『クス』と笑った。




「考え事ってなんすか?大野さんに限って…まさか恋のお悩みだったりとか?」

「まさか初恋…?とかじゃないよね?大野君」










図星


俺は顔を真っ赤にした。

松潤がほっぺをつついてきて、そして笑った。













「大ちゃん!言ってよ!俺恋多き男だよ!」













相葉ちゃんは自信満々だった。

こんな女顔の奴が言っても全然説得力が無い。


俺は「あーそうなの」と軽く流した。

なんだか凄く落ち込んだ様子だったが、今は相葉ちゃんのことを考えてる余裕はない。





「で、誰よ。」



















翔君は相変わらず痛いトコを付く。

あの子を思い出すたびに胸がキュゥっとときめいた。

喉に詰まった言葉を、一生懸命声に出した。

名前を呼ぶたび恋しくなる。

名前を呼ぶたび愛しくなる。

恋しいあの子の愛しい名前。


















ちゃんっていう子だよ」

ちゃん?俺知ってる〜!」












落ち込み気味だった相葉ちゃんが後ろの方からピョンピョン跳ねてこちらにやってきた。















「この前ね。俺のラジオに出たんだよ!」










「「「「嘘ぉ!」」」」








「ウグッ。皆俺のラジオ聞いてないの!?ひっどーい!俺はみんなのラジオ聞いてるのにー!」

「俺映画の収録とかあったし(青の炎)」(二宮)

「俺そんな暇あったら勉強したいし」(櫻井)

「俺お前に興味ないし☆」(松潤)

「俺ン家ラジオ聞けないんだもん」(大野)



皆それぞれ立派な理由だったけど、松潤の言葉に一番傷ついたようだった相葉ちゃんは

シクシクと音を立てて泣いていた。

しかしそんな相葉ちゃんのことより、さっきちゃんについて何を喋ろうとしたのかの方が気になった。

そんな下心を抱えつつ、俺は相葉ちゃんの肩をそっと叩いた。























「お…大ちゃん…」

「で、ちゃんがどうしたの?」



キラリと一瞬光った相葉ちゃんの目が一瞬にして曇った。

俺なんか言ったかな?













「そうだよね。大野君だってそぉいぅお年頃だもんね。俺より女の子の方がいいよね」(相葉)

「男ってゆうのは。友情より女の方が大切なんすよ相葉さん」(二宮)

「そうだよ相葉ちゃん気ィ落とすなよ」(松潤)






翔君は後ろで「フォローになってねーよ」と小さく突っ込んでいた。

俺も「同感」と言って首を縦に振った。





そして相葉ちゃんはおもむろ一言言った。





「大ちゃんって可愛い子好きだよね」
















皆は「マジ?」とか「本当!?」とか言ってた。

ちゃんって可愛い系なんだ。(爆


















「俺が分かったことを大ちゃんに教えてあげるよ☆★やっぱりそぉゆぅお年頃だもんね」

「うん。で?」

ちゃんは、東京の一軒家に住んでるんだって。それで、好きなタイプは。言っていい?」

「う…うん!」

「山Pーだってv」(キャハッvという勢いで)






皆一瞬固まった。

そして皆でつっこんだ。




「それって好きなタイプじゃなくて、好きな人じゃん」




そして、俺はへっこんだ。














あからさまにへっこんだ。

こんなにへっこんだのは今年入って初めて…

相葉ちゃんもひどいよ!俺が好きだって言ってるのに!

美希ちゃんの好きな人をそうアッサリと言っちゃうなんて!




しかも、言った後「ヤバッ」て顔で口に手をあててるし。

天然だよ!相葉ちゃんは!(大ちゃんも十分天然)














「あ!でっでもね!大野君!脈はあるみたいだよ!」

「は?」

「…いやあの、「は?」じゃなくってね。」

「はぁ?」

「………にのぉ〜!大野君のキャラが変わった〜!」

「相葉さんのせいっすよ。俺もさっきの発言はかなりヤバかったと思います」

「…や…やっぱりぃ?」





俺はそんな相葉ちゃんとにのの会話を、風の音とごとく流した。

今は俺、なんにも手につかない気分。








「大ちゃんはしおれてるからさ!脈あり!って続き聞かせて〜vv」

「さっすが松潤!キミなら聞いてくれると思ったよ〜v」

「でしょvで?どうなの!」

「俺がさ。ラジオで質問してみたのv3つぐらいね。
 で、俺が「嵐の中だったら誰が一番好きですか?」って聞いたの」

「そしたら大野君だったの!?」

「ううん。にのだった」







………






「あぁ!大野君の負のオーラが増してる!」


翔君は大げさに俺を指差した。

皆!皆俺を見ないで!失恋したこの俺の姿を!(笑)

後ろの方では松潤とにのが相葉ちゃんを蹴っていた。(ざまーみろ)








「ま!待って!これにはまだ続きが!」

「相葉ちゃん!少しは黙ってよ!これ以上大野君を傷つけないで!!」

「そうですよ相葉さん!もう大野さんズタボロですよ!」



「(お前等俺より年下のくせして…)」


相葉ちゃん傷つく。


































「まぁ、聞いてやってもいいんじゃない?」


翔君はおもむろに、俺の腰掛けているイスに手をかけ、フッと笑いながら言った。


「これ以上大野君が傷つくわけないし」

「…それってどぉいぅ?」


俺は涙目で翔君を見た。

目は涙でいっぱいだったから、翔君の顔はちょっとゆがんで見えた。



「相葉ちゃんの話の続きはきっとHAPPYENDだよ!大野君」

「ふぇ?」


淡い期待を胸に、涙を拭いた。

勉強があんまり得意じゃない俺にだって。HAPPYENDの意味くらいわかる!

まぁ、最初は翔君の発音が良すぎて何言ってんだかさっぱりだったんだけどね。





「ハイ。相葉ちゃん続きをドウゾ」

「ありがとう翔君!肝心なのはこの続きなんだよ大ちゃん!」

「うん。じゃぁ相葉ちゃんを信じるよ」

「ありがとうv大野くん。あのね」








話を続ける相葉ちゃん。

内心かなりドキドキしてたけど、翔君の言葉を信じて、俺は頑張って聞いた。

もし俺が傷ついたとしても。後ろで見張ってる松潤とにのがいるし。












「「にの」って答えた後に「そうなんですか」って言ったの。そしたらちゃんがね!

 「でも、結婚するなら大野君ですねv」って笑って言ったんだよ〜vv」









「ほっ!本当?」


その問いに、相葉ちゃんは親指で答えた。

俺の顔は、いつのまにか雨からパァッと晴れたように明るくなった。

そして俺も親指で相葉ちゃんに答えた。

失恋なんてしてない!脈はあるんだ!







俺の初恋は、まだ始まったばっかりなんだ!









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意味もなく連載。
ギャグだよ。誰がなんといおうとギャグだよ?
大ちゃんの失敗ストーリィです。
ちゃんにひたすら恋してそして散ってゆく(違)
そんな青春ストーリ〜なんですよ




























































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































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