ずっと昔から大切だった。

大切にしていた女の子。

いつも微笑って。

おっちょこちょいで。

目が離せない。

それでもやっぱり微笑って。




















































































夕方の教室。

夕日が教室を照らして、少しいやらしい雰囲気になる。

そんな夕方の教室に、俺たちは残って勉強していた。

そう、いわゆる残勉というやつだ。

その原因というのは、
















「うぇー、こんなのやってらんなーいっ」



















この女だ(怒)

俺の幼馴染のは、勉強はできるくせに面倒くさがりで、

そのせいで成績はいたって普通だった。というか、むしろ普通より下かもしれない。

そして毎度のこと宿題を忘れてくるに先生がついに

「今度忘れてきたら残勉だ!」と、キレたのだ。

そしても「次は必ず持ってきます!」と先生に自信満々で言った。

のにも関わらず、案の定は宿題を忘れてきた。

そして、は俺のもう一人の幼馴染、生田斗真に宿題を見せてくれと頼んだのだ。

俺は「やめろ」って言ったんだ。

なのに斗真ってばに甘いから「早く写せよ」って貸して……

それが先生に見つかってこのざま。

俺とと、そして斗真は残勉をさせられているわけだ。

で、宿題を忘れたがダラダラ勉強をやっているのに、宿題を忘れていない斗真が真面目に勉強してるというのは

どういうことだろう(汗)

ちなみに俺も残勉中。

なぜかっていうと、俺も宿題を忘れたから。

でもとは一緒にしないでほしい。

俺は、「やった宿題」を持ってくるのを「忘れた」んだから。

は、「宿題をする」のを「忘れた」んだ。

いつもなら「しょうがない」で終わるんだけど、のこともあって先生はカナリ怒ってて、

「山下お前もか!のナマケ癖が移ったみたいだな、お前も残勉してろ!」

てな具合で、こんな状況に。

あ〜あ、俺ってつくづくツイてないよ………






















、お前なぁ……」

「智久!これやっといてっ!」

「自分でやれよそんくらい!斗真なんて全然関係ないのに一生懸命やってんだろ?」

「俺のことは気にすんな。に貸した俺が悪い」

「え!?何!?私そんなに信用ないの!?」

「お前なー…今日「宿題見せて」って言って見せてくれたやつ斗真だけじゃん」

「…そっか」






そうなんだーと、少し残念そうにブツクサ文句を言いながら宿題を再開した

たしかには皆に信用されていないが、それはただ勉強面のことだけ。

体育祭とか、そういうのに関してはは皆に結構頼りにされてる。

はまとめ役を、意識してやっているわけではないから、結構強者だ。

で、これはも斗真も気づいてないけど、はクラスの男子には結構人気がある。

斗真は態度に出やすいから、クラスの皆は斗真がのことを好きだって気づいてる。

まぁ、当の本人は隠してるつもりらしいけど。

そんなんで、斗真に「がモテてる」なんてそんな話する馬鹿はいない。

で、そういう話がまとめて俺に回ってくる。ってゆーわけ。

実際、は可愛いし性格もいい。まぁ、面倒くさがりということを抜かしてだけど。

初めてあった男子は、10人中8人は一目惚れするというくらいらしい。

俺の友達でも斗真をふくめ、結構な数の男子がを狙ってる。














「私もうちょっとで終わるんだけど」

「俺、もう終わったー」

「俺もー」

「早ッ!あんたら何者!?」

「俺らはと違うから、な?」

「おうともっ!」

「……ブーッ」

「ホラ、待っててやるから早くヤレって」

「うん。ありがと二人ともv」












































































片思いを続けて早5年。

中学で会って一目惚れ。

家が近所ってことで仲良くなった。

そのころからはモテてたわけだけど。

そのころは斗真はまだのことは意識してなかったらしい。

俺が思うに、斗真がに惚れたのは、高校入ってからすぐだと思う。

どうして俺がこんなやさぐれ女に惚れたかは謎だけど、

でもやっぱり好きだっていうのは確かで。






































これはどうしようもない事実。


























































「あ〜あ、すっかり日落ちちゃったね」

「誰のせいだよ」

バコッ

「いってー!」

「智久は顔はいいけど性格はダメだね」

「どっちが…」

「なんか言った!?」

「いえなんにもv(笑顔)」







こんな口喧嘩は日常茶飯事。

昔はこんなんじゃなかったんだけど、最近はこんな感じに毎日のように喧嘩してる。

別に、喧嘩したいわけじゃないけど…

でも!でも…嫌じゃない。

喧嘩するのって、お互いを意識してるってことじゃん?

少なからずは俺に興味を持ってるってことだし。

でも、何の進展もなしに俺たちの日常は過ぎていく。

5年間も、俺は何をしていたのだろう。

未だに「好き」という勇気もない。

言ったところで何が変わる?

ぎこちなくなって、そして終わるんだ。

だったら、今のまま友達を続けて永遠を手にするのか。

そんなこと、こんな子供な俺じゃ決められない。

体ばっか大きくなったって、中身の方はそんな簡単に変わるものじゃない。

いつか、そう、いつかこの思いが伝えられる日がくれば……




















































































「ねぇ、智久」

「何?改まって」





さっきの角で斗真と別れて、俺たちは二人だけで下校していた。

さっきも言ったとおり、俺とは近所で、同じ方向。






「もうすぐ母さんの誕生日なんだ。買い物…付き合ってくれない?」

「あ、そういえばそんな季節だっけ…」

「物思いにふける前に、どうなの?行ってくれるの?くれないの?」

「別にいいよ。暇だし」




それに、との約束だったら死んでも行く。

行ってやる。




「そっか…vやったね!」

「?なんか嬉しそうですね〜」

「そりゃぁ!久々の智久との買い物ですから!」

「あはは、俺あんま嬉しくないでーっす」

「うわっムカつく!暇なんだからいーでしょー!」

「相手がかぁ」

「うっさいなー」





そんなの嘘。

嬉しすぎて心臓がすっごい速く脈うってるよ。

隣にがいるのに…聞こえたらハズイな…心臓の音。































































それから、その買い物は次の土曜日に決定した。

俺はと別れ、家に駆け込み、そして自分の部屋へと向かった。



































「いやったーーーーーーー!」









俺の叫びは、部屋の中で延々とこだました。

と一緒に出かけるのは本当に何年間ぶりで。

喜ばずにいられない。

…何か、何かが変わる気がする。

この約束をキッカケに、俺は大人になろう。

俺、に「好き」って言おう。

ちゃんと気持ちを伝えよう。

そしたら、だって精一杯、気持ちにこたえてくれるはず…

決めた。俺は、大人になる。

















NEXT

ついに山下にまで手を出してしまった(アワワ)
タイトルは、山下さんのあの歌からとりました。
内容も歌詞通りでございます…いわゆる悲恋?
でも、この話はHAPPYENDです☆
生田VS山下。最近二人がお気に入りになってきたので、いっちょ夢に出しますか!
ってことで…あの…幼馴染って素敵ですよね?(同意を求める)
私大好きなの!幼馴染とか婚約者とか!双子とかぁv(暴走)
ってか、この夢小説意味不明ですみません。
途中から次の日に書いたからヤル気がない。
始めのほうはヤル気あったんだけどなー…
これはそんな連載長くないです。(たぶん)
4話か5話くらいで終わるんじゃないですかね?(早)
次の話は主人公サイドで。









































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送