花に名前があるように、

君にも名前があるでしょう?

この世のすべてに名前があって、

その名前には、ちゃんと意味があるんだ。
























ビラニメテ































「ふぇっくしょん!」



俺はズズっと鼻をすすった。





「きったないよ〜!くしゃみするときは口をおさえる!」

「じゃなくってさ、ニノ大丈夫?もしかして風邪?」



なぜか逆上してる相葉ちゃんに軽くつっこんだ潤君は俺の額に手をあててきた。



「あちゃー、熱っぽいよ」

「ズズ…やっぱり…?昨日調子乗ってクーラーガンガンでノースリで寝ちゃった…ふぇっくしゅ!」



相葉ちゃんは「汚いなぁ」と机に置いてあったティッシュを俺にホイッと投げた。

メンバー(仲間)に「汚いなぁ」はないでしょう。相葉ちゃん。



そんなことを思いながら、相葉ちゃんからチャッチしたティッシュで鼻をかんだ。

そしてゴミ箱目掛けてヒョイと投げた。ガコッと音とともに済ティッシュはナイスINゴミ箱☆






































「夏風邪って馬鹿しかひかないんだよねぇ〜vv」


・・・

大野君はなんです…俺が馬鹿だと言いたいのでしょうか…

そんなんだったら大野君の方が馬…(禁句)

相葉ちゃんはヒャヒャヒャと奇妙な笑いを浮かべながら「バ〜カv」と俺を指差した。





「ズズズ…」







俺は馬鹿じゃありません。断固否定します。






















































「はっくしゅん!」

さすがに歌を歌うものとして、声は大事にしなければね。

俺はとりあえず病院へと足を運ばせた。

久しぶりの病院の空気は、少し苦かった。

平日ってのもあって病院は結構空いていた。

まぁ、俺的にはそっちの方が嬉しいんだけどね…
























「二宮和也様。診察室へどうぞ」

「っはい」












俺は見入っていた本を戻し、急いで診察室へと向かった。

そしていつものように先生に診てもらい、薬をもらって病院を出た。




















「っくしゅん!」

夏なのに、夏なのに…肌寒いのはなぜだろう…ズズッ(鼻をすすった)

ポケットからポケットティッシュを出して、おもいっきり鼻をかんだ。

しかし鼻水は無限に出てくるし…


「っはくしゅ!」







































「大丈夫ですか?」













































「…へ?」



































一輪の花を持った少女が、コチラを心配そうにみてくる。

歳は、俺よりちょい下くらい…かな?

パジャマ姿ってことは、ここに入院してる子なのかな?























「あの…風邪…」

「え!あ、うん。大丈夫」

「そう…ですかvよかったですv」





ふわっと笑った彼女の笑顔は、胸にキュンとくるくらい可愛くって、

つい、見惚れてしまった。





そして、我に帰った俺は彼女に問い掛けた。





「あなたの名前は?」

「私ですか?私はっていいますけど」

「そっか、えっと、ちゃんって呼んでいい?」

「はい!お願いしますvえっと、あなたは…二宮…さんですよね?」

「あ、うん。そうだけど」

「よく母が買ってくる雑誌に載ってるんですv嵐の二宮…え〜と、和也…さんでしたっけ?」

「そうv俺は二宮和也。みんなニノって言うよ」

「じゃぁ。私もニノさんって呼ばせて貰いますねv」





俺は「「さん」はいらないと思うよ?」って言ったらちゃんは、「なんか恥ずかしいんです///」と

照れくさそうに笑った。

そんなちゃんの笑顔に流されて、俺は「それでもいいよv」と言ってしまった。














ちゃんは、なんか病気なの?」

「…さぁ?」















少しの間。



























俺は少し驚いた。

いや、少しじゃなくって、カナリ驚いたかもしれない。

普通病気だから病院にいるんじゃないの?

ちゃんは…病気じゃないの?












「さぁ?ってさ…じゃぁなんで病院に居るの?」

「わからない。けど、お母さんが居ろって」

「理由は聞かないの?」

「…いいかな?って…ははv私馬鹿だから、そういうの気にしないんです」

「へ〜…めずらしい人種だね」

「かもですねv」









明るく振舞う彼女の様子は、少し演技のような気がした。

これは俺の勘ね。

まぁ、初対面だからそこんとこはよくわかんないけど…




















































「っと!私散歩の時間とっくに過ぎちゃってる!帰らないと先生に怒られちゃう!」



ちゃんは少し慌しそうに走り出した。

走り出したと思ったら、クルッと振り向いて俺の元に帰って来た。

そして持っていた一輪の花を、俺に差し出した。






「くれるの?」

「はいvどうぞ!病院の裏の採りたての向日葵ですv」

「あ、ありがとう…」







俺は少し驚きながらそのヒマワリを受け取った。

こんな長い(大きい?)ものくれる人って珍しいよね…












「ちなみに、ヒマワリの花言葉は『敬慕・あこがれ』などなど、ですv
これからもお仕事がんばってくださいね!応援してますからv」
















元気に大きく手を振る彼女は、本当に病気なんてなさそうな感じだった。

貰ったヒマワリを見つめながら、俺はフと思った。

また明日この病院へと来よう。と。

いつのまにか俺は彼女に興味を抱いていた。

また明日。そう、明日。

明日くれば、なにかわかるかもしれない。

謎ばっかりの彼女のことが…




































その後。俺はそのヒマワリを自分の家の近くの土に埋めることにした。

太陽に向かって、大きく、たくましく、その花は俺を見下ろしていた。








新連載。切ない系。
ミステリアスな展開にしていきたいっすね!
昔もよくこういう連載やったなぁ。
今回はテーマ『花言葉』です。
みなさんもこの夢を読んで花言葉に興味を持ったなら!
是非調べてみましょう!意外とおもしろいですよぉ!

























































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送